このページは、EaaSの3.8.2を対象としています。
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このページではインターフェイス、ビューポート操作、エンティティ、Flow Graph(FG)、の基本をまとめます。 エディタの起動、レベルの読み込みについてはこのページを参照してください。 「woodland」を読み込んだ状態から説明します。
各部の名称は次の画像のようになっています。
メニューバーは画面上部にあり、 エディタの多くの機能に素早く簡単にアクセスできます。
ツールバーはメニューバーの下にあり、 編集モード(EditMode、上左列)、オブジェクト(Object、上右列)、地形(Terrain、下左列)、ダイアログ(Dialogs、下右列)、 の4つのグループから成ります。
ビューポートはレベルを見るために使われるメインウィンドウで、 オブジェクトの設置、地形の編集、プレイテストなど、レベルデザイン作業の大部分がここで行われます。
ロールアップバーは簡単に利用できる形式で用意された、エディタの多くの機能へのクイックメニューで、 オブジェクト(Objects)、地形(Terrain)、モデリング(Modelling)、ディスプレイ(Display)、レイヤー(Layer)、 の5つのタブから成ります。
セレクションストリップはシーンについての情報を表示・選択するための画面下部にある領域で、 トランスフォーム値を入力できる座標表示領域、AI/Physicsの切り替えボタン、ビューポートナビゲーションの速度の変更などがあります。
コンソールは様々なデバッグ・テストモードを含む、 エディタのたくさんの上級者向けの機能へアクセスができる、 コマンドラインエディタです。
ステータスバーは現在のゲームフォルダについての情報、 コンソールコネクション情報、 レベルのメモリー消費、 を含みます。
ビューポートでの操作は次のようになっています。
上の画像のように、WASDキーでカメラ移動ができます。
上の画像のように、マウス右ドラッグで回転ができます。
上の画像のように、マウス中ドラッグでパンができます。
上の画像のように、マウスホイールでズームができます。
上の画像のように、Shiftを押すことで移動速度を倍にできます。
エンティティとはレベルに配置される物体のことで、 敵キャラクター、道路・河川・岩・倒木、スポーンポイント、フローグラフエンティティ、 など様々な種類があります。 ここでは敵キャラクターを配置する方法についてまとめます。
次の画像のように、ロールアップバーから「Objects -> Entity -> Browser -> AI -> Chatacters -> Human」をダブルクリックし、 ビューポートにクリックで「Human」を配置します。 「Human」が移動できるようにするには、「Navigation Area」の設定が必要ですが、 「woodland」ではその設定は既に行われています。 配置したらCtrl+Gで動作を確認してください。
Flow Graph(略:FG)とは、CRYENGINEにおいて、 様々な動作を設定するための、視覚的なスクリプトシステムです。 ここではフローグラフエンティティで「Hello, World!」を表示する方法についてまとめます。
まず、次の画像のように、ロールアップバーから「Objects -> Entity -> Browser -> Default -> FlowgraphEntity」をダブルクリックして、 ビューポートにクリックで「FlowgraphEntity」を配置します。
次に、次の画像のように、配置した「FlowgraphEntity」を右クリックし、 コンテクストメニューから「Create Flow Graph」をクリックして、 「Choose Group」ダイアログでそのままOKをクリックします。
すると次の画像のようなFGウィンドウが開きます。 FGの作成・編集はこのFGウィンドウで行います。
実際に処理を作っていきましょう。 まず、次の画像のように、中央のスペースで右クリックし、 コンテクストメニューから「Add Start Node」をクリックします。 すると「Game:Start」ノードが追加されます。
次に、次の画像のように、中央のスペースで右クリックし、 コンテクストメニューから「Add Node -> Debug -> DisplayMessage」をクリックします。 すると「Debug:DisplayMessage」ノードが追加されます。
最後に、次の画像のように、「output」から「show」へドラッグしリンクを作ります。 そして「message」をダブルクリックし「Hello,World!」と入力します。
FGウィンドウを閉じて、 Ctrl+Gでゲームモードに切り替え、 左上に「Hello,World!」と表示されれば成功です。